腸脛靭帯の重要性
体の繊維質は大きく分けて3種類
・筋肉 伸び縮みして体の動作を行う 収縮幅:大
・靭帯 骨と骨を強固につなぐ 収縮幅:小
・腱 筋肉と骨をつなぐ 収縮幅:中
靭帯とは?
関節は筋肉だけの力では結合が弱く、簡単にずれたり外れたりしてしまいます。
そのため、強靭な繊維質である靭帯によって強固に補強されています。
スポーツにおいて「肘の靭帯損傷」「膝の靭帯断裂」などといった言葉は耳にしたことがあるでしょう。
強靭な繊維質のために筋肉のような柔軟性がなく、無理をすると損傷を起こしてしまうのです。
また股関節においては大腿骨頭と寛骨臼を強固につなぐために、骨頭の周りを取り巻くようにガッチリとした靭帯が形成されています。
腱とは?
腱とは筋肉が硬く変化し、筋肉と骨をつなげる役割をしている繊維です。
筋肉は骨に直接くっつかないので、骨にくっつく部位には腱が存在します。
腸脛靭帯
今回注目する腸脛靭帯は、靭帯と言っても骨と骨をつなぐ他の靭帯とは少し違います。
靭帯と言っても「腱」に近い性質かもしれません。
※腸脛靭帯はさまざまな働きをする腱で、骨盤最上部(腸骨)からすねの骨(脛骨)まで太腿外側についてます。 腸脛靭帯には、大殿筋・中殿筋(お尻の筋肉)と大腿筋膜張筋(太ももの外側の筋肉)が繋がってます。
一般的な痛みに対する腸脛靭帯の重要性
腸脛靭帯は、スポーツ障害における「腸脛靭帯炎」で知られていますが、
むしろ一般的に起こる大腿部の痛み、下腿部の痛みから膝痛まで重要な影響を及ぼしています。
靭帯は強靭な繊維質で、緊張も弛緩も起こりませんが、
腱に近い性質で、筋肉に直接つながっているならば緊張もするし、弛緩もします。
※スポーツ障害において、一般的に「靭帯が緩む」という表現をしますが、
個人的見解では靭帯が緩むことはないと考えています。痛みはその他の原因です。
しかし腱に近い性質なので、筋肉のように簡単には弛緩しません。
逆に言えば、簡単に弛緩しないということは、周りに対する影響も大きいということです。
しかも様々な筋肉と繋がっているため、なおさら影響力が大きいのです。
簡単に緩まない、元々腱に近い硬い繊維質ということもあって、治療においては腸脛靭帯へのアプローチを軽視する傾向があり、またアプローチしても効果を及ぼすほどほぐせないのが現状です。
当院独自の技術である『しんしん動作法』は、腸脛靭帯の強固な緊張を弛緩し、様々な痛みを解消に導くことができます。
当院の経験から、腸脛靭帯が緩まなければ改善しない
大腿部の痛み、下腿部の痛み、膝痛などは多く存在します。
あなたの改善しない痛みは、
「腸脛靭帯の緊張」の可能性が大きいかもしれません。
仙台市のいっしんどう整体院