冷やす?温める?
アイシングはその場しのぎの対症療法
血液とは全身に酸素や養分を運んでおり、血流が滞ることによって体が不調をきたします。
血流は免疫力にも大きく関係しています。
つまり血流の悪化は自然治癒力・免疫力の低下を引き起こし、痛みや不調、病気を招きます。
血流悪化の原因は様々ありますが、疲労による筋肉の緊張が血液循環を担っているポンプ作用を弱めるために起こります。
体を根本から考えると、血流の改善は必須であり、それに逆行するアイシングは「?」マークが付くのです。
患部を冷やすと神経がマヒします。
つまり痛みを感じにくくなります。
アイシングとは一時的に痛みを感じにくくしているだけで、なおすことにはつながらないのです。
岩盤浴について
岩盤浴とは中温によってじっくりと体の中から温める目的の温浴法です。
サウナ→高温→短時間→体の表面のみの効果
岩盤浴→中温→長時間→体の内部まで効果
岩盤浴前後に水分補給が推奨されていますが、
日帰り温泉施設において、冷蔵庫に入れて冷やした飲み物を飲んでいる方がほとんどです。
私が見る限り、ほぼ100%です。
私は岩盤浴の中に持ち込んで温めたものを飲んでいます。
芸能人の方は(特に女性)楽屋で常温の飲み物を注文するという話を聞いたことがあります。
どこかの駅の自販機では常温の飲み物を販売したところ、売り上げが伸びたといいます。
まだまだ仙台ではそのような習慣が浸透していないのでしょうか?
確かに熱くなった体には冷たい飲み物がのど越しがいいでしょう。
でもよく考えてみてください。
何のために岩盤浴をするのか?
体の中から温めるためではないでしょうか?
冷たい飲み物は、せっかく温まった内臓を一気に冷やしてしまうのです。
それでは本末転倒ですよね。
サウナの後の水風呂
サウナは高温のため、体の表面だけが温まり、内部まで温まりにくいのが欠点です。
健康を考える人は岩盤浴に移行する人が増えています。
サウナの一般的な認識は、体を温めた後に水風呂で急速に冷やすことによって血管や細胞を刺激し、新陳代謝を促すというものです。
そのような刺激は年齢が若いうちは利点として働くでしょうが、ある程度の年齢になると、逆に体への負担になってしまいます。
ガラスを熱した後に急速に冷やしたらどうなりますか?
割れてしまいますよね。
熱したフライパンは急速に冷やさない方がいいというのは常識です。
まして人間の体は生き物ですから、本来そのような急激な変化というのには耐えられないのです。
新陳代謝が旺盛な若い年齢にだけ当てはまるものと考えてください。
30代以降では控えたほうがいいでしょう。
流行りの「サウナで整う」に安易に乗らないようにしましょう。
事実として、長嶋元監督や西城秀樹さんがサウナ好きで自宅にも完備し、頻繁に使用していたことで血管がボロボロになり、脳梗塞を引き起こしたことは有名です。
日本人は冷たいものを摂りすぎ
病院や治療院でも暴飲暴食の注意はしますが、冷たいものを摂りすぎないようにアドバイスすることが少ないようです。
それが内臓を冷やし血流を悪化させ、病気を引き起こしているのに気づいていないのです。
ビールの本場ドイツではビールを温めて飲む習慣もあるようです。
日本では冷たいビールを一気飲みして「うまい!!」「のど越し最高!!」というCMが乱立しています。
それが一般的な認識を助長しているのです。
体のことを考えると、温かい飲み物か、常温の飲み物が良いのです。
「お風呂で体を温めると疲れが取れる」
「カイロで温めると痛みが軽くなる」
と分かっていても、
「冷たい飲み物はのど越しが良い」
「アイシングや冷湿布をする」
といった矛盾した行為を気づかないうちに行っています。
「体は温める」が基本です。
温めることによって自然治癒力・免疫力が向上します。
冷やす行為は、一時的に体をごまかすだけなのです。
仙台市のいっしんどう整体院