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ぎっくり腰は、腰に触れないでなおす

ぎっくり腰

ぎっくり腰の対応ができない治療院が多いようです。

もちろん病院でのその場の対応は不可です。

なぜでしょうか?

答えは簡単です。

ぎっくり腰の本質、本当の原因を理解していないからです!!

正直に言うと、私も5年前までは対応できませませんでした。

整体学校では、ぎっくり腰の明確ななおし方を教えてくれなかったからです。
というよりも、先生方も明確ななおし方を知らなかったと言うべきでしょう。

「やりすぎないこと」というなんとも曖昧な教えだけでした。

知り合いの30年も整骨院を営んでいる柔道整復師も
「この前ぎっくり腰を失敗しちゃって、余計悪くして帰したよ」
なんて平気で言っていました。

現実はこんなもんなのです。

私は実践の中から、独自にぎっくり腰のなおし方を会得しました。

ぎっくり腰

多くの場合、腰が痛いから「腰」に目を向けます。

それがそもそもの間違いなのです。

腰に痛みを感じているだけで、本当の原因は別にあるのです。

原因ではない部位に一生懸命にアプローチしても、本当の原因をほったらかしにしているのでは、改善しないどころか悪化するのも無理はありません。

今回の当院のヨシヒロ様のケースをご紹介しましょう。

ヨシヒロ様は前日に、家の前の残雪の雪かきをしました。
数回の積雪が凍り付いて、カチカチになっていました。
普段運動不足の体にはかなりの負担です。

翌日にかがんだ時に「ギクッ」とやってしまいました。

寝ていても痛みがあり、寝返りは打てません。

雪かきがきっかけだったことは言うまでもありませんが、どこの筋肉の疲労によってぎっくり腰が起きたのでしょう。

雪かきの姿勢は、前かがみになって足を踏ん張る体勢です。
下肢(太もも)に力が入るのは容易に想像できます。
もう一点はどこでしょうか。

多くの人は「腰」と答えるでしょうが、答えは「ノー」です。

答えは「腸腰筋」です。

腸腰筋は背骨と大腿骨をつないでいる、上半身と下半身をつないでいるほぼ唯一の筋肉で、体幹を支えている重要な筋肉です。

前かがみの姿勢は、腸腰筋によって支えられているのです。

腸腰筋が疲労すると、背骨と大腿骨間が縮まり、引っ張られることで腰が伸びづらくなります。

それが「ぎっくり腰」なのです。

腸腰筋

ですから今回もまず最初に「腸腰筋」にアプローチしましたが、予想通り硬く緊張して圧痛がありました。

その後は、太ももの表と裏に念入りにストレッチをほどこし、数回繰り返し腸腰筋にアプローチしました。

腰そのものには一切触れませんでした。

施術後は、「腰が伸びるようになりました。かなり楽になりました」と言って帰られました。

その日は重要な会議があったそうですが、1時間ほどの会議を無事終えることができたそうです。

翌日に「だいぶ良くなりましたが、念のためもう一度」とご来院されました。

2回目の施術も、一度目と同じで腸腰筋、太ももへのアプローチを念入りに行いました。

帰るときには「あっ、だいぶ軽いです!」と笑顔でお帰り頂きました。

これで、しばらく再発しないと確信を持って言えます。

本当の原因が腰ではない証拠に、
2回の施術において、一度も「腰」そのものに触れませんでした。

このように「ぎっくり腰」の本当の原因を理解することによって、いとも簡単に改善させることができます。

しかし残念なことに、この事実を理解し、実践している治療家(医者も含めて)はほとんどいないのです。

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